2013年7月28日豪雨災害
これは2013年7月28日、山口県北部と島根県西部を襲った豪雨とその被害の一部(柿木村内)を記録したものです。
 
 7月28日未明から突然降り出した雷雨は、私の住むここ(吉賀町柿木村福川)でも今までに聞いたこともない激しい異様な雨音で降り始めた。
気象庁 レーダー・降水ナウキャスト
(当時のが画像ではありません)で見る雨雲の画像は、日本海側から山口県北部須佐付近を中心に島根県・山口県の県境に沿うように吉賀町にまで達していた。その豪雨は10時ごろまで途切れることはなかった。
 テレメータ雨量(福川(砂防))
(当時のデータではありません)を見ると04:00〜05:00の時間雨量は81mmを記録している。TVは津和野町で時間雨量91mmを記録したと言っていたが、津和野はそれほどでもなく、おそらく名賀地区のことだったのだろう。
 約7時間ほどの間に降った総雨量は名賀411mm、津和野393mm、福川360mm、柿木301mmだったと記憶している。各地で甚大な被害が起きていることはよういに想像できた。

吉賀町柿木村でも被害の大きかった、福川・椛谷地区の被災画像の一部を掲載しています。
10:30 松原橋付近 水位が少し下がりはじめた頃。
動画1    動画2
集落内の道路、あらゆる所から水が噴き出している。
土砂で埋まった排水路、圃場は一面の水。 用水路の取り入れ口付近、各地の用水路が被害を受けた。
林道の被害は大きく、その個所も多い。(椛谷) 水位は路面を遙かに超え、路面は荒れている。
 椛谷地区の繁山谷川、山口県との県境に接しており相当な雨量があったと思われる。吉賀町柿木村でもこのあたりが被害の大きかった場所になる。
ここ、繁山橋は県道3号線から約1.8km入ったあたり。道路が川となり水が流れている(左上画像)と、路面より高くなった河床から流れ込む個所。
 下の画像は激流により上流側の根元を浸食された杉の大木が上流側に倒れ、水の流れを堰き止め土砂が堆積したと想像できる。利益をもたらすはずの造林地は時として甚大な被害を引き起こす原因にもなることを知る
各地の農業取水施設の被害も大きい。(椛谷) 道路に埋設された送水菅、水害により出た黒い層は「カナクソ」と呼ばれている鉄滓(てっさい)であり、かつてたたらによる製鉄が行われた場所を明らかにした。
谷沿いの林道はあふれ出した水で深くえぐり流されている。 あちこちの林道は法面の崩落で寸断されている。(坂本亀ヶ谷線)


これより下は被害の大きかった隣町(津和野町)の名賀川沿いの被害の一部です。
人命は大丈夫だったのでしょうか? 道路が決壊、完全に遮断された個所は仮復旧していた。
言葉もありません!
一面の河原!田んぼもあったはずです。
山口線白井トンネル付近、鉄道路床が流されレールと枕木が宙に浮いている。 路面の上に数メートルの土砂が堆積、そのまま仮道となっている。(萩津和野線白井付近)
流木が川を堰き止め被害を大きくする。
道路は仮復旧しているが被害の大きさは想像以上!
柿木村以外の被災画像の掲載はためらわれたのですが、隣接町でもありあえて掲載しました。