柿木砥石  
 
  柿木砥石とは勝手に付けた名称ですが、これは近年発見された砥石の層です。吉賀記・柿木村史等にも記述は無く、話にも聞いた事はありません。かつては竹藪に覆われて埋没しており、発見利用されなかったと思われます。その後護岸工事により露出していたようです。

 発見の経緯は富山の薬売りの人だそうですが、名前は不詳です。聞くところによると、近くの旅館に泊まっていた富山の薬売りが、旅館前の河原に降り散策中に発見したと言う事です。そのような知識を持っていた人だったのでしょう。
 下の画像中央は柿木の相生橋です。昭和50年頃に水害を防ぐ目的で、河床を下げる工事が行われたが、その際に赤線のように黒い層が露出していた。現在では埋没し赤線下部の赤い丸印のところにその一部が見られる。

 2015年11月、相生橋上流側に歩道橋の橋脚工事が行われた。その際再び砥石層は姿を見せた
 
 
     
 
 
  新設される歩道橋橋脚工事の基盤に現れた砥石の層、幅は約80cmで北北東ー南南西方向に延びていた。
 
   
  残土として出た岩石を持ち帰り切り出したもの。上部の岩石は持ち帰った砥石の原石です。
 砥石として手持ちのなた・鎌を研いで見た!少し硬い気もするが、中砥として使えるようです。
 
   
 とりあえず庭石?にと思い持ち帰った60㎝×45㎝×45㎝の岩石(砥石)。
 
   2017年12月作成 kappe