ウグイスの子育て   
   場所:吉賀町柿木村福川地内のとある民家の軒下  
   
   2015年6月10日  近所から電話があり、軒下にウグイスの巣があるという。 軒下にウグイスが巣を作るなど聞いたことがなく、早速見に行った。

う~んっ!確かに軒下、そこに植えてあるナンテンの木に巣がある。↑の場所に巣がある。
この場所は日当たりがよく、洗濯物を干すために毎日使用しているところだという。
 
 子供の頃里山のあちこちで見かけた巣は
横穴で巣の中は見えにくい。ところがこの巣は上向きで巣の中がまる見えの巣なのだ。


 「もしかしたら大きなホトトギスが産卵のため、巣が壊れたのかもしれない」とは愛鳥家の意見。あるいは軒下で雨がかからないからとか・・・・

 
 
 
   笹の葉でできた巣の中をのぞいてみると5個の卵がある。ウグイスの卵はチョコレート色、 ウグイスに間違いないようだ

 よく見ると5個の卵のうちの一個が一回り大きい。
もしかしたらホトトギスの託卵?と思い調べてみた。
大きさの違いはまさに託卵を思わせる。
 知人の愛鳥家の意見も、その可能性が高いという意見。

マウスポインターを左画像上に置くと、国立博物館ホームページ上からダウンロードした、ホトトギスの卵との比較写真が見られます。

 愛鳥家の話では抱卵中にストレスを与えると、巣を放棄することが多いと言うので、家主の観察だけにする。
 
   
  2015年6月14日
 卵が孵化したと言う電話があり出かける。
4羽の雛と孵化してない卵が一個、あの大きな卵がまだ孵化していない。

 
 
 
  2015年6月17日  孵化していなかった卵はどうなったか気になりのぞいてみた。
 あの大きな卵は無くなっていた。巣の下にも卵も殻も無いウグイスの親鳥が何処かへ持って行ったのだろうか?

 一説では長い間ホトトギスの託卵により、自らの子孫を残すことに被害を受けていたウグイスは不審な卵は排除するように遺伝子に組み込まれてきたのだという。もっともな意見だと思う。

 またウグイスが卵の異変に気づき、ホトトギスの卵を捨てると、こんどはホトトギスがウグイスの卵を、巣から排除することもあるという記事に恐怖さえ感じる。

 
   
  2015年6月20日 
 親鳥の懸命な給餌により日に日に成長するヒナ。
 
   
  2015年6月22日
 どこからともなく現れヒナに餌を与える親鳥、またヒナが出した糞を巣の外へ運び出す。
親鳥が口にくわえているのは羽のある虫。

 
   
  6月22日 ヒナの羽にうぐいす色が現れてきた。   
   
   2015年6月24日 二日間で羽の色はすっかり親と同じような羽になった。もうすぐ巣立ちか!

見たところヒナが3羽のように見える。1羽下敷きになっているのか、あるいは巣の外に出たのか?
 
   
   2015年6月25日
 家人の話では朝には巣の中にヒナが居たという
用があり出かけ帰ってきたときにはすでに巣は空っぽの状態だったそうだ。
 
   
  2015年6月25日 16:00 
 夕方の庭先、親鳥が低く木から木へと飛び回っている。どうやらまだ庭先の庭木の中にまだいるものと思われます。


まずは無事に巣立ちしたことに一安心。
ホトトギスの卵が先に孵化し、ウグイスの卵・ヒナを巣から落とす姿など、TVの映像で見ただけで十分です。
 ウグイスの子育て優先で、十分な観察ではありませんでしたが、こんな手軽な観察は又とないでしょう。