5月の星空





春の星座が見やすくなります。しし座、おとめ座、、おおくま座(北斗七星)。
 しし座は、王様の名前をもつレグルス、デネボラと他の2つの4星で作る平べったい台形を探すと見つけやすいです。 レグルスはそれほど目立ちませんが、ししの心臓に当たり、他は肩、尻、尻尾(デネボラ)に当たる星です。
 おとめ座にはあまり明るい星がありません。最も明るいスピカは1等星ですが、21個ある1等星のうち、14番目の明るさです。周りに明るい星が無い中で清楚に輝いているので、真珠星と呼ばれたこともあります。麦の穂を握った女神の左手に当たります。スピカは、運動靴の滑り止めのスパイクやコロナウイルスのとげとげのスパイクタンパクの「スパイク」の元になった言葉です。麦のとげとげを意味したのでしょう。
 北斗七星が尻尾になっているのがおおぐま座。嫉妬で熊に変身させられた女性で、そうとは知らない息子に殺されてしまったかわいそうな神話があります。尻尾の先から2番目のミザールをじっと見ると、眼の良い人は2つの星を見分けられるかもしれません。天文台のお客さんの中にも2つに見えたという方が何人もいらっしゃいます。視力検査に使われたそうです。 春は銀河の季節。おおぐま座のM81/M82,りょうけん座のM51(子持ち銀河)など探してみてください。また、たくさんの星がおにぎりのように集まった球状星団、M3(りょうけん座)やM13(ヘルクレス座)も双眼鏡や小望遠鏡で見ると、恒星とは違って見えるのでお試しください。(ホームの別ページ参照 クリック)

火星と金星は夕方の西の空。土星と木星は明け方の東の空。
満月◎は6日、新月●は20日

注目天文現象
6日(土): 半影月食。肉眼で見てもあまり変化はありません。
17日(水): 木星食ですが日本では見られません。https://in-the-sky.org/news.php?id=20230517_16_100
23日(火): 金星と月が非常に近づきます。 望遠レンズで撮れば、大きな月と金星が並んでいる姿を写せるでしょう。