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暦は、昔の人々が毎日毎日繰り返す昼と夜そして季節を克明に観察して作り上げていったものです。 現在の人は1日が約24時間であり1年が約365日ということをほとんどの方がご存知です。 しかし1日と1年のまえにあえて約という言葉を加えましたがこれが昔から人々を苦しめて来た誤差なのです。 4年に1回2月29日が存在するのは1年の誤差365.25日の1以下が4年で1日になるからなのです。 4年に1回繰り返される2月29日「うるう年は1800年とか1900年にはうるう年とならず1000で割り切れる年はうるう年とするなど誤差を最小にするきまりが決められていったのです。 でもその基本は? もちろん地球が太陽を1周する1太陽年のことなのです。1日の長さも24時間となっていますが地球の回転の誤差が時々加えられる「うるう秒」になってきます。 暦の基本は? 基本は秋分・春分といった太陽が地球の赤道上を通過する日になります。天文台という観測所はこの太陽の位置を正確に測定するのが重要な仕事だったのです。(現在は他のことが主な仕事です) いづれにせよこの春分点から全て計算がされているのです。 1年の始まりは? 春分点が1年の始まりとするのが良いのかもしれませんが、人間は古くから農耕を行っていて太陽を大事に思っています。秋に太陽が出ている時間が徐々に少なくなりそしていつしかまた太陽が出ている時間が長くなります。太陽がまた元気をだして輝きを増す時期を(冬至の1週間あとになりますが)1年のはじまりと現在の太陽暦(グレゴリオ暦)は決めています。 月の運行から暦を作った太陰暦(旧暦)は春分点から30度の地点(雨水)が1月になるように雨水を含む月齢1の日を1月1日としていました。 グレゴリオ暦は明治に入って導入されたもので、それまで日本人が培ってきた季節の風習にくらべ約1月早くおとづれるために旧暦のほうが正しいような錯覚を起こしてしまいます。 正確さは現在の暦が勝っています。風習の日付を皆さんで新暦に変えていくことが重要です。 しかし7月7日の七夕のように7がならぶというものを8月7日ではおかしいと思われるかもしれません。 でも本来七夕は収穫の秋になることを祝ったものですから8月7日がふさわしく、天の川も美しく見ることができます。 |
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二至二分
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