位 置・概要


島根県鹿足郡吉賀町柿木村 、平成17年10月1日 旧六日市町と合併し吉賀町 の一部となる。    島根県の西端にあり山口県と接する。(右画像は拡大)
分庁舎位置

北緯34度26分31秒 東経131度52分04秒、(世界標準測地系WGS84)

気 象

夏は海からの高温で湿った気流が雨を多く降らせ、冬は大陸からの乾いた気流が乾燥をもたらす。そのため、気温差の大きい温暖湿潤気候帯に入る。
また中国山地の狭間にあり、典型的な内陸性気候を示すのはいうまでもない。 積雪は平地で多くても70センチほど。

面積

吉賀町の面積は335.9Ku、柿木村地域は137.3uでほとんどが山林でしめられている。

吉賀町の木・町の花 吉賀町の木は町内有飯地区・九郎原地区南側山林に自生する「コウヤマキ」から選定された。
吉賀町の花は旧柿木村の花でもあった「ドウダンツツジ」、これは椛谷地区に自生する「ベニドウダン」また河津地区に自生する「サラサドウダン」などにより選定された。
位置的特徴

中国地方の背骨をなす中国山地の西端で、1000m級の山に囲まれている。

アクセス

(柿木中心地まで)

中国道六日市インターより187号線を20分
国道9号線日原より国道187号線を20分
津和野よりスーパー林道経由で25分
中国道鹿野インターより県道3号線を35分

柿木人気質

かつては参勤交代に使用した往還道も通る表街道であり、また莇ヶ岳を聖地とする山岳宗教も普及しており人々の往来は多かった。 山陽との交流もあり気質は意外と明るい。また、自然をあいての仕事が主であるゆえ純朴で飾り気なく、辛抱強く信仰心のあつい人柄と言える。

産業

農業、林業のほか原木シイタケ、菌床シイタケ栽培などで、特に農業は食の安全を保障する有機栽培を目指している。

観光・遊び

村内に温泉施設は「はとの湯」(柿木)、「松乃湯」(木部谷)がある。どちらの温泉もナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、塩素、炭酸などを含有し、リウマチ性疾患、高血圧症、運動障害、痛風、婦人病、創傷、皮膚病、その他に効能があり湯治客のほか多くの温泉ファンが訪れる。
 豊かな自然と一体となった右ケ谷キャンプ場、棚田、平栃の滝などの景観も人気。
ヤマメ、ゴギなどの渓流釣り、清流でのアユ釣り、山登り沢登り、山野の散策、また数ある林道はバイクファンにも人気があり、季節を問わず、自然を満喫することができる。

宿泊施設

原田屋旅館 Tel (0856)79-2005  Fax (0856)79-2393
松ノ湯・木部谷温泉 Tel (0856)79-2617

伝統文化

神楽が盛んで「白谷神楽社中」は、権威ある神楽大会でも優勝、表彰されるなどの実績がある。一時期途絶えていた伝統のある六調子神楽の、「黒渕神楽社中」も近年復活した。
また「万歳楽」と言って超大盛りのご飯を食べ、お碗を隠す取るの奇祭も有名。
不思議な力を秘めた
和太鼓の響き「清流太鼓」、それは母の体内で聞いた鼓動の記憶と重なるのだろうか?。村内の女性だけのグループで、各地のイベントにひっぱりだこ。 

山野草:樹木

村内の高度差は800m以上にもなり、環境も大きく変化している。そのため多種多様で豊かな種に恵まれていて植物・樹木観察もおもしろい。
弟見山のベニドウダンカタクリの自生地、ブナ林に見られる絶滅危惧種ヤシャビシャク、また「ヘイケイヌワラビ」は鈴の大谷ではじめて見つけられ、ここが基本標準産地となっている。その他ヒメナベワリの群生、イワタバコ、シャクナゲ、メグスリノキなども自生している。

魚類・他

一般的な魚種のほか、アユカケ、アカザスナヤツメ、オヤニラミ、イシドジョウなど豊富な魚種、特にイシドジョウは当地においてはじめて発見された種類でもある。
一時は少なくなっていたタガメ・コオイムシなどの生物も、有機栽培・減農薬の効果で見られるようになってきた。

野生動物・鳥類 豊かな自然ゆえ野生動物は多い、ツキノワグマなど大型動物やヤマネ、またモモンガも目撃されている。
留鳥・渡り鳥・迷鳥など種類は多く、生態系の頂点にあるといわれるクマタカなども多く確認されている。