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2017.06.26 今週のジャンプ「鬼滅の刃」感想。

下弦の鬼だけでなく(以下反転表示)上弦の鬼に対しても、襲撃の成果すら認めずののしり貶める、今は少年の姿の鬼舞辻無惨。
傲慢な言動で猗窩座のプライドを傷つけながら、実に上手く炭治郎への殺意を煽っています。
一見単なる自己中に見えますが、本当はかなり用意周到に相手を操る冷徹なタイプなのではないか、と思えます。
巧みに人間をだまし、保護下に入り込んでいることからも、それが伺える気がします。
配下の鬼たちと同じく陽の光が弱点とは言え、自分で誇るほどの強さを持ち、鬼殺隊の殲滅も独りで充分可能そうにも思える彼が、そうしないのはなぜなのでしょう。
「青い彼岸花」とは、一体何なのか。
「青」にどういう意味があるのか。
なぜ探しているのか。
それの何が必要なのでしょう。
彼の真の目的は何なのでしょう。
姿は見えているのに、実像に全く辿り着けていない気がします。
蝶屋敷では、自分のこと以外には割と客観的な善逸が、炭治郎を心配しています。
その人の発する音で人となりを判断できる彼が、煉獄さんを「ちょっと風変りだったけど強くて優しい音の人」と評したのが、切ないけど嬉しかったです。
炭治郎は腹の傷を抱えながら、煉獄さんの最期の言葉を家族に伝えるために、生家を訪ねました。
顔色の真っ青な炭治郎を心配する、煉獄さんの弟の千寿郎。
そんな二人の前に現れたのは、昼間から酒を飲みながら亡き息子を罵倒する父親の姿。
表情が曇る炭治郎ですが、父親の怒りの言葉は、息子の死を悔しがり悲しんでいるように私には思えます。
この父親から炭治郎が歴代の炎柱の「手記」を見せてもらうまでには結構な時間がかかりそうな気がしますが、炭治郎の体調が果たして持ちこたえられるのか、心配です。
「炎の呼吸」を「火の呼吸」と言ってはいけないのは、ヒノカミの「ヒ」が「火」ではないので、「火の呼吸」というものが存在しないからではないか、と考えてみました。
ヒノカミ神楽の「ヒノカミ」とは、「陽ノカミ」ではないかと考えてみました。
つまり、無惨の天敵。
う~~ん、単純すぎるかも~。
でも、炭治郎の無意識領域があんなに明るく暖かかったのは、「陽」だからこそではないかと思ったり。
あ、「火」でも暖かいし明るいか!

はははは、ふりだしに戻ってしまいました。
まだまだ謎だらけ、「鬼滅の刃」。
先が楽しみでございます。


2017.06.19 今週のジャンプ「鬼滅の刃」感想。

かつて柱であった煉獄さんの父上の(以下反転表示)無気力になった原因が、もしも、よく読んでいたという歴代の炎柱の残した「手記」だとしたら。
もしも、そこに記されているかもしれない“ヒノカミ神楽”についての内容のせいだとしたら。
果たして父上は、これから訪ねていく炭治郎にそれを見せてくれるだろうか、と考えてしまいました。
ましてや、鬼の禰豆子を連れているわけですから。
先走りの、馬鹿な推測かもしれませんが。
“ヒノカミ神楽”について、煉獄さんが最期に残した貴重な手がかり。
炭治郎は訪ねていくのでしょう。
穏やかに、後輩の炭治郎たちに力強い言葉を遺し、果たすべきことを全うして、煉獄さんが逝きました。
最期の時、彼のまなざしの先に居た美しい亡母の言葉に、安心したような柔らかい笑みを浮かべて。
「柱ならば、後輩の盾となるのは当然だ」
静かに言った彼の過去には、きっとそうやって彼の盾となって逝った先輩や仲間が沢山いたのでしょう。
死への恐怖や動揺すら、包み込んでしまうその一念。
煉獄さんの言葉は澱まない。
甘い事は言わず、真っ直ぐに真実を貫く。
だからこそ、炭治郎に向けて言った「胸を張って生きろ」という言葉が、重く深く力強く響きます。
禰豆子を「信じる」と言った煉獄さんの言葉が、どれだけ炭治郎を励ましたことか。
それだけに悲しい、惜しむべき強く優しい人。
伊之助のかぶり物からも、止まらぬ涙があふれ出します。
子供のように前向きに無茶苦茶を言うその姿が、むしろ素直に私の心に響きます。
訃報を伝えられた柱たちも、それぞれに哀しみを受け止めます。
お館様の言葉から、今までは、柱といえどももしかしたら上弦の鬼と戦ったときは、周りの人々も含めほとんど全滅していたのではないか、と考えました。
だから、上弦の鬼についても遭遇する回数に対して残る情報が少なかったのでは、と思いました。
ま、私の早とちり…気のせいかもしれませんが。
ともあれ、煉獄さんが破格に強かったのは間違いなさそうです。
お館様の「寂しくはないよ」という言葉は、自分自身の気持ちと言うより、煉獄さんへ向けた優しい語り掛けのように私には思えました。
隊士たちを、本当に自分の子供のように思っているんですね。
お館様がどんな運命を背負っているのか、もっと知りたいです。

鬼殺隊についても、鬼についても、まだまだ色々謎な部分が多いこの物語。
展開に沿ったペースで、ゆっくりじわじわと知っていけたらいいな。
これからも楽しみですv
あ、禰豆子は善逸がちゃんと陽光から守っていましたね!
善逸、グッジョブ!!
なんか、とても好きv


2017.06.12 今週のジャンプ「鬼滅の刃」感想。

陽光は(以下反転表示)、上弦の参の鬼・猗窩座のいた場所には差すようですが、禰豆子が気を失って倒れている場所にも届くのかしら、と心配です。
いつもなら彼女を助けるであろう善逸は、頭から血を流して同じように気を失っているので、そこに陽光が届かないことを祈るのみです。
炭治郎は重傷の体を無理に動かし、離れた所に落ちていた自分の鬼殺刀を拾って、煉獄さんを助けようと走ります。
猗窩座と煉獄さんの次元の違う闘いに割って入れず近くに立ち尽くしていた伊之助は、炭治郎の必死の呼びかけで我に返り、猗窩座に切りつけようとします。
が、その瞬間、異常な脚力で上へ飛び、捕まえられていた両腕を犠牲にして、煉獄さんから逃れる猗窩座。
陽光の届かない方へと走り去るその両腕は、瞬時に再生されました。
怒りを込めて、すでに限界にあるヒノカミ神楽の力で鬼殺刀を投げて、猗窩座を差し貫く炭治郎。
追い付く余力のない炭治郎は、「逃げるな卑怯者!!」と叫びます。
その言葉に、怒りとも驚きともあきれ顔とも取れる、不思議な表情を見せる猗窩座。
続く炭治郎の言葉には、理屈と結果だけしか考えない猗窩座が忘れ去った、人としての大事な思いが詰まっています。
炭治郎の言葉は、正しい。
本当に正しい。
伊之助が、その思いに震えるほど。
でもいくら言葉に尽くしても、覆らぬ現実。
嘆いても、号泣しても。
煉獄さんを助けられなかった悔しさと悲しみを炭治郎から感じ取って、肩を落として震える伊之助。
煉獄さんは、自分のために嘆く炭治郎を、笑みを浮かべてなだめます。
いたわりの言葉は、静かで優しく、少しだけ笑わせるような口ぶりで。
死期を悟った煉獄さんは、最後に炭治郎に、自分の夢の中で思い出した情報を教えようとしています。
それはヒノカミ神楽のことなのか、それとも無惨と闘ったことのある炭治郎の父親もしくは先祖のことなのか。それとも、炭治郎の母親のことなのか。
それとも…自分の弟のことでしょうか。
正直、出来るならしのぶさんが現れて、煉獄さんを死なせないよう治療してくれたら、と思います。
今後柱として働くことは無理でも、「育て」として生きていけないものか、と。
充分に戦い抜いた人ではあるけれど、人を育てるだけの質もまた十分に備えておいでの人だから。

次号でその望みは断たれるかもしれません。
でも、煉獄さんの強い印象は、ずっと私の心に残ると思います。


2017.06.05 今週のジャンプ「BORUTO」「鬼滅の刃」感想。

まずは「BORUTO」感想から。
テントウのお父さんが(以下反転表示)息子をとても愛している人で、まずホッとしました。普段は忙し過ぎて構ってやれなかったんだなあ、とわかって、あの健気なテントウの気持ちが報われた気がしました。
貉によるテントウ誘拐を偶然知って、テントウ救出のため、班の次の任務に参加出来なくなった事をサラダちゃんに告げに行くボルト。
内容を話せないボルトに、それ以上は追及しないまま、「こっちはあたしとミツキで上手くやるから」と送り出すサラダちゃん。
子供ながら、お互いの信頼関係が静かに格好良く、心暖かい。
宝物のような子供たち。
誘拐されたテントウも、また。
ヤマオカさんに化けていたショジョジの正体は、醜いけだものじみた姿。
その姿にも似た心は、テントウの覚悟にも気づけません。
ポケットに入っていた手裏剣で手首以外の縄を切ったテントウは、父親が不利にならないよう自ら命を絶とうとします。
すんでのところでそれを止めたショジョジ。
しかし「屍分身」に使うため、生きたままのテントウの脳を喰おうと頭に齧り付きます。
こんな無惨なやり方でヤマオカさんが殺されたのかと思うと、痛ましくて吐き気がします。
ショジョジの頭を思い切り蹴っ飛ばして、ボルトがテントウを救いに現れます。
テントウの傷は大丈夫なんでしょうか。
頭から血が流れ出している様には見えないけど、ショジョジの吐いた物が唾液なのかテントウの肉片なのか、とても心配です。
肉片なら、元に戻しやがれ!と思うほど腹が立ちます。
テントウの危機には間に合ったボルトですが、忍者とは言え子供一人で貉に対抗できるのか、危うい状況です。
大名はテントウの身を案じるがゆえに、貉のスパイがまぎれている可能性のある木の葉の忍びに応援を頼むことも出来ません。
大名側で動けるのは、信頼できる側近たちのみ。
ボルトへの加勢は、戦力的には期待出来ません。
また、サラダちゃんが状況を推測して木の葉丸や七代目に告げるにも、情報が少なすぎて難しい状況です。
要するに、加勢はしばらく来ないと思われます。
と言うことは、ボルトの右掌の印が、何か本人の意識外の力を示すことになるのかも。
それが後々、ボルトにとって吉と出るか、それとも凶と出るのか。

不安要素は多々ありますが、ともあれ今回は子供たちの心意気に感動!
次回も楽しみですv

お次は「鬼滅の刃」感想。
上弦の参の鬼・猗窩座の(以下反転表示)煉獄さんの命を惜しむ表情が、まるで人間じみていて、腹立たしさすら感じます。
あの強い煉獄さんが満身創痍に。
炭治郎の、心の中で彼の名を連呼する危機感が、痛いほど伝わってきます。
刻一刻と、煉獄さんの命が削られていく…!
伊之助も、助太刀しようにも隙の無い二人の闘いに割って入ることすら出来ません。
傷が瞬時に完治してしまう鬼と戦う事は、何匹もの鬼を永遠に相手しているようなもの。
ですが、圧倒的不利な状況下においてさえ、責務を全うしようと闘志を燃やす煉獄さん。
対する鬼は、実はただ彼のような強い者と永遠に戦い続けて、自分を鍛えたいだけの浅はかな者。
全力でぶつかる二人。
泣きそうな炭治郎は、自分たちのこの後を案じるのを今はすっかり忘れて、ただ煉獄さんを、本当に心の強いこの人を、死なせたくないと願うのみ。
その煉獄さんのひととなりは、かつて病床にありながら凛とした母親に育てられたもの。
まっすぐに、人として大事なことを彼に届け抜いた美しい母親。
彼女の言葉を支えに、鬼の予想を超える刀をその首に振るう煉獄さん。
だが切り落とすまでには至りません。
近づく夜明け。
自分の右胸を貫通した鬼の腕と共に、殴りつけてきた左手をも止めて、鬼を日の出から解放させまいとする、血みどろの根性。
どんなに鬼が強くても不死身でも、この心に勝ることがあるだろうか、と思います。
どれだけの想いが煉獄さんの心にあるのか、浅はかな鬼にはわかるはずもない。
ただ、このまま鬼を滅することが出来るのか、そして煉獄さんの命は。
救いを、願ってやみません。

次週を見るのが怖い。
でも見たくてたまりません。

「鬼滅の刃キャラ投票」ですが、普段通り公私ともにジタバタしてたら、投票〆切が過ぎていました!!!!!
わあん馬鹿(涙)!
結果発表を切ない目で見る自分が見えるようです…。
でも見たい…見ます。ぐすん。

 
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