吉 賀 記   
 
  吉賀記は田丸の村吏尾崎太左衛門の書で、吉賀開発よりの事実を記したものです。氏は若年の頃よりひたすら老父へ古き言傳を聞き、又神社仏閣に詣でては来由を尋ね、旧家を尋ねては代々の文を捜し求め、また名勝の旧跡を險阻の地でも、足を運びその眺望の景を書き残しました。その後渡辺源宝により追加・補筆されたものです。

 
その「吉賀記」は吉賀地域唯一の歴史書です。幾つか現存するという吉賀記の写本ですが、ここでは吉賀町合併以前の六日市町教育委員会が昭和56年に作成した「吉賀記」を写したものです。
 
 
今回使用した吉賀記 
 
    作者の意図を尊重し忠実に写すべきですが、何の知識も無い私の勝手な解釈で写したものです。毛筆体の読み間違い、誤字・脱字また表示できない文字など多くあります。また、現代では不適切と言われる文字もあり、別の文字に置き換えた箇所も一部にあります。年代を表す()の数字は皇紀年で表示されていたものを西暦年にかえています。
それらを理解したうえで興味のある方は開いてください。

  
 
吉賀記上巻   吉賀の始まり、境のこと古城跡、旧跡など吉賀全体のこと。

吉賀記中巻  六日市・野中・畑村・高地・亀原・立河内・有飯・九郎原・蔵木・樋口・田野原・星坂・初見・金山谷・河津・澤田・廣石・立戸・注連川・朝倉・蓼野の各村のこと。

吉賀記下巻     抜舞・月和田・七日市・下堂・高尻・田丸・桟敷・七村・大野原・月瀬・木部谷・柿木・白須山・大井谷・下須・福川・椛谷の各村のこと。