乙女峠友の会
設立の由来
1868(明治元)年と1870(明治3)年に、長崎浦上のキリスト教徒約3,400名が、西国の諸藩(主に10万石以上)の所領22箇所に流刑になりました(配流)。1873(明治6)年2月のキリシタン禁制高札撤去によって解放されるまでに662人が信仰を守って命を落としました(浦上四番崩れ)。津和野藩は、四万三千石の小藩ながら、筋金入りの信徒153名を受け入れました。説諭による改宗が進まず津和野藩は過酷な拷問に方向転換し、その結果37人の命が奪われました。
本会は、乙女峠で苦難を耐え忍んだ人々が、命をかけて証した信仰のメッセージを現代に生かし、次代に伝えてゆきたいとの思いで設立されました。1973-1987に津和野カトリック教会の主任司祭だったA. ホルバート神父は、1979年 (昭 54) 2月に発刊された本会の会誌 「せせらぎ」 第一号に、次のように書いています。「乙女峠殉教地は特別な力があると度々感じましたけれど、皆さんがその友の会のことをよく理解し喜んで入会なさったことで、乙女峠がみんなの宝であることの証になりました。わずか1か月のうちに二百人の会員が集まったことを、誰に感謝しましょうか。」
2023年8月現在個人会員650名、6団体会員、が所属しています。
会の活動および会員の務め
1.会員は信仰のために乙女峠で命を懸けた人々の列聖のために祈る。
2.事情が許す限り、5月3日の乙女峠まつりに参加する。
3.毎月3日に、会員と家族、その意向のためにミサが捧げられる。
4.会報「せせらぎ」の刊行(不定期、年間2回程度、3月と10月)
当該年度の事業報告、会計報告は、翌年10月に行われます。
会費
入会金:無料
年会費:一口 1,000円
口数に制限はありません。
会員資格は、毎年4月から翌3月までの一年間です。
退会の申し出がない限り、会員資格は自動的に更新されます。
その年度の会員資格は入会年の年度末(翌3月)までとします。
入会方法
事務局まで、郵便、電話、FAX、E-mail 等で申し込みができます。
乙女峠友の会事務局:津和野カトリック教会内
〒699-5606 島根県鹿足郡津和野町後田口66-7
TEL: 0856-72-0251; FAX: 0856-72-0282; E-mail: otome@sun-net.jp