今日のみ言葉     (2026年9月15日)    


 七の七十倍までも赦しなさい(マタイ18:22)

 隣人を自分のように愛しなさい(マルコ12:31)


 自然災害被災者への援助で考えたこと


世界中で異常気象、自然災害のニュースが報道されています。

 7月28日の熊本地震は、10年前の災害の傷も癒えない中での出来事でした。

 8月26日のネパールの土石流のニュースにも心を痛めます。1300人超の死者、5000人以上の行方不明者とのことです。このような自然災害の原因に地球温暖化の影響があるといわれています。2020年代初めに温暖化の影響で南太平洋の島嶼(とうしょ)国家が水没していくとのニュースがありましたが、全世界で真剣に取り組まなければならない課題でした。今回のネパールの土石流により、改めて世界各地にある氷河の実態にも注目が集まっています。

津和野教会に来られる観光、巡礼者にも8月中は熊本地震の被災者のため、9月中はネパールの被災者のための支援を呼びかけ、募金活動を行いました。

 私は1978年から79年にかけて8か月間、インドのビハール州での研修に参加していました。その間2週間、カルカッタ(現コルカタ)でマザーテレサが創立した「神の愛の宣教者会」が運営する「死を待つ人々の家」でボランティア活動をしました。社会から見放されたような人々のお世話でした。路上生活から解放され、食事の心配もなく、またゆっくり休める簡易ベッドもあり、医療援助も受けた彼らの安らぎの心が伝わってきました。

マザーテレサは1947年までカルカッタの聖マリア学院で地理と歴史を教え、34歳のときには校長に任命されています。上流階級の子女の教育にあたりながらも、テレサにはいつもカルカッタの貧しい人々のことが心の内にありました。1946年9月、36歳の時、「すべてを捨て、もっとも貧しい人の間で働くように」という天啓を受けたといわれています。

1948年、テレサは修道院を出て、カルカッタのスラム街の中へ入っていきました。インド政府の協力でヒンズー教の廃寺を譲り受けたテレサは「死を待つ人々の家」というホスピスを開設しました。以降、ホスピスや児童養護施設を開設していくことになります。

 テレサは1982年4月23日、日本の国会議員230人との東京ヒルトンホテルでの朝食会で講話をされました。1人の議員が質問されました。「政治家として世界に奉仕するために、私たちはどんな精神を持つべきでしょうか」と。それに対してマザーの答えは、「私たちがひとりっきりで、神と時を過ごせば、私たちは心を清め、光を得て、どのように愛と尊敬をもって人々に接するかということがわかるでしょう」でした。貧しい人々への募金のお願いがなかったので「祈りだけでいいのでしょうか」と考えた議員たちは、すぐに募金したそうです。

 このエピソードは考えさせられます。貧しい人、困っている人のために祈ることは、自分の生活を見直すことに通じます。心からの援助につながることになるでしょう。

マザーテレサの有名な言葉を思い出します。「愛の反対は憎しみではなく無関心です」

 聖書の言葉。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』。第二の掟(おきて)は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい』。この二つにまさる掟はほかにない」(新約聖書 マルコ福音書12章28節―31節)