乙女峠広場とマリア聖堂





ファティマの聖母像

マリア聖堂 


 乙女峠広場の一角を占め、広場の象徴的建物である「マリア聖堂」は、1946年10月に津和野教会主任司祭に就任したパウロ・ネーベル神父の強い導きの下で、1948年7月15日に竣工し、1951年5月13日の聖霊降臨の祝日に、荻原広島教区長(イエズス会)により、献堂式が行われました。

 1977年には改修工事が行われ、この時屋根の吹き替えに使用した瓦は、ふもとから観光客の皆さんに運んでもらうという試みがなされました。

 さらに2017年度には、乙女峠友の会会員やマリア聖堂を訪れた人々の浄財を元に、屋根瓦と天井のの修理、聖堂内外の塗装工事が行われ、美しい姿がよみがえりました。この時に、聖堂内の祈りの椅子も新調されました(せせらぎ98-100号)。


 聖堂正面には、1949年に木村圭三氏によって制作された聖画があり、イエスと聖母マリアの足元で迫害の苦しみを耐えているキリシタンの4つの場面が描かれています。また、正面左側に、まつりでの行列で少女たちが担ぐ、ファチマの聖母像が置かれています。壁面の4つの窓には、1983年(S58)に設置された8枚のステンドグラスが、この地で起こった歴史のストーリーを示しています(ステンドグラスのページ参照)。

 堂内はいつも静けさに満ち、自然との一体感が感じられ、信者以外の訪問者にも祈りの雰囲気を感じさせるようです。